しみず内科クリニック 内科 循環器内科 消化器内科内科・循環器内科・消化器内科

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北九州市八幡東区荒生田2丁目2-14

診療時間

当院の治療についてtreatment

生活習慣病について

高血圧症、高コレステロール血症、糖尿病は3大生活習慣病と言われています。これらは自覚症状がほとんど無いため放置している人が多いのが実状です。
3大生活習慣病は動脈硬化の原因となります。動脈硬化は体の内部の老化現象です。放置しておくと「70歳のときに
血管年齢は90歳」ということになりかねません。血管の老化はいったん進行すると若返る方法はありません。
したがって、むしろ「まだ若い」時から注意しておく事が大切なのです。
日本人の死亡原因の3人に1人は脳梗塞・心筋梗塞などの脳心血管病です。これらは生活習慣病を放置することで発症します。言い換えれば、死亡原因の3分の1は予防することができます。また、脳心血管病で治療を受けることが出来た場合でも、二次発症の予防のため生活習慣病の治療が必要です。
一方で、病院に行きたくない理由はたくさんあります。定期的に時間を作り受診することがめんどうくさい、待ち時間が長い、注射が嫌い、薬の副作用が気になる・・・
私たちは、こうした患者様が抱えるご通院の悩みを少しでも軽減できるように、職員全員で気を配りながら日々の診療をおこなうよう心がけています。
将来、あなたの大きなトラブルを避けるために、今の小さなトラブルを解決しませんか?

糖尿病

糖尿病は糖質の高い食事、運動不足、ホルモン環境のバランス障害、インスリン分泌障害やインスリンに対する反応障害などが原因となり、高血糖が持続する病気です。
中には家族性に糖尿病を発症する家系があります。放置すると10年程度で足のしびれが出現します。その後失明したり、腎障害による透析などが必要になることがあります。
また、WHO(世界保健機構)は、糖尿病が認知症発症のリスクになると警鐘を鳴らしています。そのため、糖尿病の治療は長期間にわたって根気よく食事、運動療法をしながら内服コントロールが必要になります。
私はまだ発症していないのですが、私の父方が糖尿病の家系であるため自分自身血糖値には気を付けており、糖尿病の治療には特に力を入れています。


○運動と食事療法が治療の基本
当院では、運動療法と食事療法を軸に治療を行っております。特に、食事治療は専門の栄養士から指導を受けることができます。
十分な運動療法と食事療法を行っているにもかかわらず血糖値が高い場合は内服治療を導入します。
内服薬の管理のために、患者様と相談をしながら定期的な採血計画を作り、血糖値管理を行っています。血糖値(HbA1c)は迅速分析装置があり、すぐに結果を確認することができます。また、肝機能や腎機能についても迅速分析装置によりその場で結果を確認することができます。
また、インスリン治療を行っている患者様には24時間血糖測定装置の導入を行うことも可能です。
患者様が安心して日常生活を送れるように、食事やお薬の管理をサポートいたします。

高血圧

年齢とともに血圧が上昇する傾向があります。特に男女とも50代を超えると急に血圧が上がる傾向があります。運動や塩分制限により、血圧が5~10程度下がると言われています。WHOは50代のときの高血圧も認知症発症のリスクになると警告しています。

高血圧においても、運動と食事療法が治療の軸です。しかしどんなに運動しても、塩分制限をしても限界があります。その場合はお薬を併用して至適血圧をコントロールすることをお勧めしています。
高血圧においても膨大なデータがあり、それによると血圧は低ければ低いほど致死的な合併症が減少する、とされています。但し、あまり下がりすぎると倦怠感、ふらつき、眠気などが生じるためこうした症状が出ない程度にとどめる必要があります。また、高齢者においては急に血圧を下げると脳梗塞を発症したり、たちくらみにより転倒することがあるため、治療ガイドラインでは、年齢によって目標値が異なります。
お薬の主な副作用は立ちくらみ・めまいです。当院では特にお薬を開始した当初は特にこうした副作用の確認を綿密に行うようにしています。患者様がご自宅で血圧測定することを勧めており、日常での血圧と副作用の有無を確認しながら適切な投与量をご提案します。

高コレステロール血症

高コレステロール血症は食事性の高コレステロール血症と遺伝的な家族性高コレステロール血症があります。偏食などの問題がある場合、食事性の高コレステロール血症となります。その場合、治療の基本は食事治療となり、それだけで正常化することがあります。
高コレステロール血症は動脈硬化の原因となります。動脈硬化とは体の内部の老化現象です。放置していると、70歳の時に血管年齢は90歳、ということになりかねません。いったん老化が進めば若返る方法は現時点ではありません。

ガイドラインでは、LDLc(悪玉コレステロール)が160以上で血縁の方で脳梗塞や心筋梗塞のある人、LDLcが190以上の方は内服治療の適応、とされています。脳梗塞や心筋梗塞を発症してしまった場合はこのお薬による治療が必ず必要であり、コレステロールのレベルを正常の半分程度まで下げる事が推奨されます。 お薬による治療は「スタチン」というお薬が基本です。お薬は「スタンダード」「ストロング」「スーパーストロング」に分類されており、コレステロールの値を確認しながらどの薬を使用するかご提案します。また、スタチンには肝機能障害や筋炎などのまれな副作用があるため、定期的に血液検査を行い安全性の確認を行っています。 私も高コレステロール血症があるので毎日スタチンを飲んでいます。

気管支喘息

気管支喘息は放置すると肺を損傷し、肺機能が低下します。肺機能検査をすると肺年齢が急速に進行します。それは肺の老化現象です。かつて年間6千人の喘息患者が気管支喘息で死亡していましたが、2000年頃からステロイド吸入薬が登場し、死亡者数は劇的に減少しました。
現在年間死亡者数は2千人程度です。したがって、現在吸入ステロイドが気管支喘息の中心的な治療となっています。


喘息の方は、吸入ステロイドによる治療で喘息発作を起こさず、普通に運動が出来ることを目指します。吸入ステロイドの副作用に咽頭カンジダがあります。これは吸入後にしっかりうがいをすることでほとんどが予防出来ます。
私自身、持病として気管支喘息があり毎日吸入を行っています。自分自身がテスターとなり色々な吸入薬を試すことで、吸入薬の吸い心地、違和感、使い勝手、吸入した後の改善度など確認しています。それにより、患者様に合ったお薬をご紹介するようにしています。
外来では、NO(一酸化窒素)による喘息コントロールの確認、定期的な肺機能検査などにより吸入薬の管理を行っています。

睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間に呼吸が止まる病気です。米国では肥満が主な原因とされていますが、本邦では顎が小さい、扁桃が大きい、舌の位置など骨格によるものが指摘されています。
主な症状は眠気・集中力の欠如・倦怠感などです。朝起きたときに疲れが取れない、金曜日まで体が持たない、などと表現される方もいらっしゃいます。居眠り運転、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、不整脈の原因になるとも指摘されています。公共バスの運転手では、治療が義務づけられています。
診断は、睡眠時1時間あたりの無呼吸回数を測定することで行います(AHI)。AHIが15回以下は軽症、30回以下は中等症、31回以上は重症とされています。検査は自宅で行っていただけます。当院の測定器械を貸し出し、自宅でそれを付けて就寝していただきます。後日当院に器械を返却していただき、データを解析します。


軽症の場合、肥満がある場合は減量、晩酌が原因になる場合は休肝日を増やすなどで対応します。高度の睡眠時無呼吸症候群と診断された場合はCPAP(陽圧呼吸器)を使用します。 治療を行った方からは、「通勤電車で寝なくなった」「会社で寝なくなった」「週末も元気なので遊びに行くようになった」などのお声をいただいています。

狭心症・心筋梗塞

狭心症や心筋梗塞でステント・バイパス治療を行われた患者様のフォローアップを行っています。ステント・バイパス治療で病気が治る訳ではありません。ステント・バイパス治療を行われた後、以前と同じ生活習慣を続けていると再発を繰り返し生存率が下がります。ステント・バイパス治療後に再発予防のための治療を継続することで、健常者と同等の生存率を維持することができます。つまり、手術を受けた後の継続的な治療が大切です。具体的には、薬の内服に加え、食事に気を付ける・運動を増やす・禁煙をする、など生活習慣を変えることで再発(二次発症)を予防できます。
当院では、製鉄記念八幡病院、市立医療センター、小倉記念病院などと連携してフォローアップを行っています。


その他

・むくみ
むくみを生じる疾患として、心臓病、腎臓病、血管疾患、炎症性疾患などがあります。また、薬の副作用、長時間の座位、靴下やサポータなどによる局所の循環障害などが考えられます。むくみの状態を観察しながら疾病の有無を判断します。
狭心症や心筋梗塞でステント・バイパス治療を行われた患者様のフォローアップを行っています。ステント・バイパス治療で病気が治る訳ではありません。ステント・バイパス治療を行われた後、以前と同じ生活習慣を続けていると再発を繰り返し生存率が下がります。ステント・バイパス治療後に再発予防のための治療を継続することで、健常者と同等の生存率を維持することができます。つまり、手術を受けた後の継続的な治療が大切です。具体的には、薬の内服に加え、食事に気を付ける・運動を増やす・禁煙をする、など生活習慣を変えることで再発(二次発症)を予防できます。

・息切れ、疲れ、易疲労感
主な疾患として、貧血、心疾患、呼吸器疾患、肝不全、腎不全など様々な要因があります。複数の疾患が潜在的に影響を及ぼしている可能性もあり、診断は簡単ではありません。原因不明で長期に継続する易疲労感の場合は、うつ病などの複雑な精神疾患なども鑑別になります。

・かぜ症状
院内にはご高齢の患者様や基礎疾患のある方がいらっしゃいます。そのため当院ではかぜ症状のかたは院内に入ることをご遠慮いただいています。また、診察時間を時間で区切っているため完全予約制としており、ご予約のないかぜ症状の患者様の診療ができません。ネットにてご予約をお願いいたします。